インナーチャイルドが閉ざす扉(後編)〜’18-’19LPLマスターコース回顧録(その5)

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(このセッションのアンカリングカード「参加」)


http://www.mi77.jp/entry/2019/05/14/232937
(前回の記事はこちら)


カウンセラーの
「こんな家に生まれてしまってごめんなさい」
「私生まれてきてよかったのかしら?」
「私この家に居ていいのかしら」
と言う声に反応して、無意識のうちに右肩が緊張した。その動きを大きくしてみて、と指示されて腕を動かすうちに、それは差し伸べられた手を振り払う動きになった。


出されたカウンセラーの手を音を出して叩く自分。思考ではなくて、感じたことを話して、と促され、
「私の世界の扉を超えて、誰かが手を突っ込んでくるのはなんかイヤだ」と2歳の子として伝えた。


今度は私の実母の代役を立て、2歳の私に声を掛けるよう指示される。その人の本来の陽のエネルギーを反転させ、冷たく感情を入れない言い方で話してもらう。


「道子、こっちに出てきなさい」
「こっちに来なさい」


言われた瞬間、身体が後ろに下がる。
何回も言われて口を突いて出たのは


「お母さんといたくない。私はここにいたいの」


別のセッションでは「(お母さん)置いていかないで」と言う言葉が出たのに、これはどういうことだろう。ただ母と一緒の空間にいると、2歳の私は緊張している。普通小さい子は母親のそばにいたいと思うのに、なぜか距離を取りたいと思っている幼い自分がいた。


カウンセラーは「これは実験だから」と前置きして、扉に見立てた場所から手を離し、「外の世界」へ出るよう提案した。しばらくは扉に見立てたホワイトボードから手を離すことが難しかった。


手を離した途端に、オートロックのように扉が閉まって戻れなくなる。あるいは扉そのものが消えて無くなってしまう。


そんな気がして、手を離せないと訴える。


何度も、実験だから大丈夫、と促され、カウンセラーに手を引かれて場の全体が見える位置に動く。


「この現実の世界を見て、どう思いますか?」カウンセラーが問う。


現実の世界は大変そう


思ったよりひどくはないけど、やっぱり居心地は悪い


私にはここでやることはない
責任を取ることはできない


そう答えると、今度は大人の(今の)自分の代役を立てて、その人がこう言葉を掛けた。


「そこにいるだけでいいんだよ」


それを受けた2歳の私の反応は… 


頭はその言葉をすんなり受け止めた。
ハートはザワザワと落ち着かなくなった。
肚(ハラ)は全く反応がない…無関係なのか、それとも強力に無かったこととして蓋をしているのか。


カウンセラーはビリーフリセットのワークに移った。ビリーフ=思い込みを外すためにさまざまな問いかけを行なう。
いろいろと吟味した結果、


「この世界とは安心しきってはいけないものだ」


とした。カウンセラーから
「じゃあこの考えがなかったとして、生身のみっちゃんはどういう人でしょう?」


はて?本当の自分ってこと?
この考えはあまりに自分と一体化していて外した状態を想像できない。
人生において、瞬間的に安心した時はあったかも知れないが…


「結婚もして子供もいて、テイのいいパートの仕事もして、何の不安もない生活をしている…こじんまりとしてる『成功』だけど、私の人生、『一丁上がり』だ」


30代の半ばにそう喜んだのも束の間、間も無く夫の身体にガンが見つかって、今生の別れとなるのに一年もなかった。


これがトドメを刺した形になり、私は自分の「安心しきった人生」を想像することはできなくなった。


100%安心してはいけない
また足元を掬われる
「常に最悪の事態に備えよ」


それらが通奏低音として常にに流れており、安心しきった人生がわからない。カウンセラーにそう伝えた。


ビリーフリセット・メソッドの定型の言い換えを行ない、「この世界は安心しきってもいいものだ」
に対しては、頭は「練習だから、仮の話だから」と言うが、肚と身体が思い切り「いやいやいや、そんなことはない」と否定した。


カウンセラーは
「いいんだよ、無理やりその考えを手放さなくても。最初ははっきりとわからなかったものが、こうしてあるんだ、とわかっただけでもよかったと思うよ。みっちゃんにとってはとっても強くその考えを持っているんだね」と言ってくれた。


こうして2時間45分の長丁場のセッションは終わった。


頭では、思考では、言語ではわからないモノを、2歳の子が体感覚、身体の記憶で全部引き受けたのだろうか。
まあ、できれば手放したい考えではあるのだが、その後何も起こらない保障はどこにあるのだろう。


ただこのセッションは、これで終わったわけではなかったのだ。


その6に続く。
続くったら続く。