michynoteの日記

ファイナンシャル・セラピスト。 大手証券会社で約20年間営業を経験、 別の証券会社にて調査部経験もあり。 CFP®︎認定者。 傾聴とトランスパーソナル心理学のメソッドを用いて、あなたのモヤモヤをクリアにします。

人生初の入院〜療養生活 その1:事の顛末

f:id:michynote:20230826155500j:image

(写真はイメージです)

 

目覚めたら見知らぬ部屋だった。

 


あれ?と思ったら女の人が駆け寄ってきて

「わかりますかー」といくつか質問される。寝ぼけた頭で受け答えして、こちらからも尋ねたのだろう「今は午前3時です」と答えが返ってきたのだと思う。

なんだこれ・・・変な夢?

 

 

それが現実だとわかったのは夜が明けて、周りに人の動きが出てきてからだった。

身体が重い。首を動かすと犬や猫が怪我をしたときにつけるカラーがはめられていることに気づく。起きあがろうとすると左腕が異様に痛い。看護士さんから救急搬送されたこと、左腕は折れてる可能性があること、首に異常があるかもしれないのでまだ動いてはいけない、と告げられる。


ええっ、いったい何があったんだ?

昨日土曜日と今日日曜日、連続して対面の講座に参加の予定だった。一日目終了後懇親会に参加し、割と早めに終わったので、今回講座と重なったので参加を諦めていたコミュニティの飲み会に顔を出しに行ったのだった。30分くらい顔出ししておしゃべりしてきたらいいだろう、正式にイベント申込はしていないので、会場近くのコンビニでビールとつまみとウーロン茶などを買い持っていく。10人ほどのメンバーが歓談中だった。iPhoneで記念写真?を撮り、久しぶりーと数人と言葉を交わし、誰かが「これ美味いよー」と回してきた日本酒をまた分け合い、共通の知人の話をし・・・


で次の記憶がこの病室なのである。

どういうこと?わからないながらも頭をめぐらすと、とにかく今日予定されている講座二日目にはどうあがいても出席はできない。欠席の連絡をしなくては。

「すみません、荷物とってもらえますか?」手渡されたバックは私のものではなかった。が、見覚えはある。それは次女のものだった。どうやら次女が病院に来て着替えを置いて行ったらしい。

まず連絡を、と携帯を探したが無い。財布も無い。聞けばICUには貴重品は置かず、家族に持って行ってもらう決まりになっているとのこと。「すみません、至急連絡取りたい先があるので、電話を貸してもらえませんか」と看護士さんに頼む。わかりました、聞いてみますね。と言い置いて彼女は立ち去る。だが、いくら待っても戻ってこない。

 


何せここはICUである。緊急を要する患者しかいない。
そのうち「この患者は左肘と左手首の2箇所の骨折以外は異常なし」というCT検査の結果が伝えられたのだろう、徐々にこちらのベットを覗き込む看護士さんの頻度が減ってきた。連絡を取りたい先があるので電話を貸してほしい、という件も何回かお願いしたのだが、「聞いてみます」という返事ばかりで一向に進展しない。

 

カーテンで仕切られた右隣のベットからは、初老の男性と思しき声が…質問にはちゃんと答えているようだが、ろれつが回っていない。左隣は大きなカラス窓のある壁で首を動かせる範囲で覗いてみると、一人の患者に5〜6人のスタッフがついて何か処置をしている。

うーん、確かにここでは自分が一番放っておかれても仕方ないだろうなあ…

 


足元のカーテンを開けてもらったおかげで、壁掛け時計で時刻が確認できた。やがて講座2日目が始まる10時になり「ああ無断欠席になっちゃう。みんな心配してるだろうなあ」とまた焦り出す。とはいえ状況はいっこうに変わらない。こちらも左手は動かず右手は点滴が入っているので体の自由が効かず、うとうとするより他にない。

そのうち昼を回ったのだろうか、昼食が出て来た。「病院の食事は美味しくない」という思い込み(ビリーフ?)もあり、食欲もそんなにないしでほとんど食べられない。


まったくなぁ…


そのうちに整形外科のお医者さんが来た。

「骨折の他に異常はないのが確認できたので、退院できますよ。長女さんが迎えに来ますので」と言いながら、左肘の包帯を巻き直し保護の添え木を当ててくださった。後から感じたのだが、この処置が上手だったので安静にしていればそんなに痛みは感じないで済んだ。


「肘は構造が複雑なのでたぶん手術になると思います。その後のリハビリも必要なので地元の病院に一度行って見てもらってくださいね」とのこと。今日は連休の中日なので早くても病院に行くのは2日後になる。


次女が用意してくれた服に着替えた。大きめのTシャツの下に三角巾で吊るした左腕を入れる。


千葉から長女一家が車で到着したのは午後4時頃。子供はICUの中に入れないので、長女のご主人が私の荷物も持って迎えに来てくれた。


いやはや貴重な休日を…

本当にすみません。

 


病院からもらった数々の書類を見て、ようやくここが御茶ノ水にある東京医科歯科大学附属病院だと知った。

さっそく帰りの車中で、手元に戻って来たiPhoneで欠席してしまった講座の主催者にメッセージを入れる。

「すみません、昨晩ケガをして検査入院となりました。今ようやく退院しました。携帯を家族に預けていたので、ご連絡遅くなりました。

無断欠席となり申し訳ございません。…」メール送信時刻は16時16分。講座終了時刻は17時というのに….。

 


その後はずっとFacebookのタイムラインを遡る。と、昨晩コミュニティの飲み会に参加していた人の投稿が目に止まった。

 


「河野みっちゃんのご家族の連絡先がわかる方いませんか?

今、みっちゃんが階段から滑り落ちて意識がほとんど無く、救急車で搬送されるところです。


0:01追記

救急隊の方の声かけに少し反応できるぐらいには意識が戻りました。


0:10追記

娘さんに連絡とれたそうです!お騒がせしました!皆さんありがとうございます!」

 


え?階段から落ちて意識不明?

私が?


その後に続く他の人のコメントも読んでいくうちに「なんだかとんでもないことをしてしまった」という思いがどんどん強くなってきた….。

 


(その2に続く)

(注:上記投稿文転載についてはご本人より了解を得ております)