(当日のセッションメモから)
1月最後の日曜日、カウンセリングの自主トレーニングを行なった。
初回は自分がクライアントロールになり、なんとなく心に浮かんだことを話す。その後にカウンセラーから、マインドフルネス状態からの声掛けが提案され、目を閉じて深い呼吸を繰り返し、潜在意識にアクセスしやすい状態に入る。そこでいくつか言葉を掛けてもらい、身体の感覚に起こった変化を伝える。自分はあまり感情は出てこないタイプなので、体感にセンサーを合わせていることが多いのだ。
ひと通り終わって、出てきた感覚等を確認している時に、ちょっとしたエピソードの話の途中でカウンセラーが言った。
「『気分』って言葉に反応してるんですね」
え?そうですか?
自分では意外に思えたが、これはビリーフ(思い込み)の可能性がある、とのことでビリーフリセットワークに入った。
ビリーフの主文は
「気分に振り回されてはいけない」
…いやいやこれって、社会人の一般常識でしょう。
「気分が乗らないからやらない」とか、職場で通用しないでしょう。
でも、そうクライアントが当たり前に思って疑わないことが、ビリーフである可能性が非常に高いことは経験上知っていたので、取り組んでみることに。
もちろん「100%それは本当です!」と即答し、まずはメリットばかりがズラズラと出てきた。
先にデメリットから出していくのがセオリーなのだが、この時は自分が思いつくのはメリットばかりだったのだ。
・いい意味での緊張感がある
・社会人としては良い。ちゃんとした社会人でいられる。
・淡々と行動できる
・やらなくちゃいけないことができる
・前に進める
・やると決めたらやる
・滅多に投げ出さない
・なので信頼される
…本当にメリットしか思い浮かばないのだが(笑)
とはいえこれではリセットワークとして成立しないので、「強いて挙げれば」を枕詞にしてデメリットを出してみた。
・必要がない時でも体に緊張が残る(これは継続してかかっているボディセラピストさんから「前よりはマシになったけど、いつも背中が緊張しているね」と言われている)
・負荷がかかる
・効率が悪い(悪い気分に飲まれないと同時に良い気分に乗っかってノリノリで物事を進めるということがあまりない)
・眠っている時にも緊張している。時々歯を食いしばったまま寝ている。
・大きなことができない
だんだんと「緊張」「効率が悪い」というキーワードが気になってきた。
そういえば前述のボディセラピストさんに、
「エネルギーレベルが低いわけじゃないけれど、体を緊張させることにけっこうエネルギーを使ってしまって、使い方が悪いんじゃないか」と言われたことを思い出した。
たとえば「8のインプットで10のアウトプット(=25%増)」が標準とするならば、投入したエネルギーのうち2〜3割くらいが無意識に体を緊張させる方に使われているような気がする。そうなると実際のインプット量は6くらい(25%減)になってしまい、アウトプットも7.5となる。
10のアウトプットが必要だとしたら、投入するエネルギーを10.66(=10÷1.25÷0.75)にしなければならない。
…これだとアウトプットよりインプットの方が多いではないか。
少しずつ消耗していくことになる。そりゃあ疲れるわけだ。
潜在意識の領域でエネルギーロスが生じている。
…ああ、もったいない。
とはいえ、ではこのビリーフを手放すか?と言われると「はい」とは言いにくい。
よく「気分が堕ちて何もできないんです」という人がいるが、自分はそれを見て「それで話が済むなら世話ないよなあ」と心のどこかで思っていることが多い。
これもいわゆる「(心理的な)投影」なんだろうか…まあでもとりあえず物事は進めることはできる。
とにかくリセットワークを最後までやってみることにする。
まずはカウンセラーの誘導に従って、目を閉じて「『気分に振り回されてはいけない』というビリーフがない世界」を感じてみる。
身体が軽くなる感じ
空が飛べて、視野が広がり視座が上がる。俯瞰できる。
自分のフィールドが広がり、フットワークが軽くなる感じがする。
こういう感覚、確かにこれまであまり感じてこなかった。
達成感とか充実感は確かにあったけど、もっと力業(ちからわざ)で「エイやっ!」といろいろな物事を行なっていた。
それからこのワークの肝の「置き換え」に入る。
詳しくは一度体験してもらうに越したことはないのだが、一番肝心なのは
自分が禁止していること(ここでは「気分に振り回される」こと)を、実践している他人を見たときの自分の反応に気づくことだ。
この場合の主文の置き換えは
「人が気分に振り回されていると、私が振り回される」
具体的にはワクワクしてハイテンションな人や、どんより落ち込んだまま愚痴を繰り返す人など、つまり「気分に振り回されている人」を見て、自分が反応している=「振り回されている」ということ…確かにそういう発言を見てイラッとすることがある。
「あー、やってるやってる、こういうことかー…」
思わず苦笑いしてしまう。
自分ひとりでは、ビリーフ(思い込み)の思考の枠から抜け出すのは容易ではない。
カウンセリングの方法と在り方を両方兼ね備えた他者からの問いかけ、それで視点を変えてみる。あるいは視座を上げてみる。そして初めてビリーフとなっている考えと自分との間に距離が取れる。
ただ、ビリーフはかつての自分を守ったり、役に立っていたりした考えだ。
それに違和感を感じたら、次のステージに行く合図かも知れない…感謝して手放そう。
まあ、自分の場合はもう少し持っているかもしれないけど。
ビリーフだと気づいていたら、10回のうち1回くらいは「気分に振り回されて」もいいかもなあ…とは思えるようになった。
カウンセラーのCちゃん、ありがとうございました。
🍀お金の不安をゼロにするファイナンシャル・セラピスト、河野道子です。
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